削ぎ落とす美学
それは透明だった
自分の染まり切った価値観・何物にも染まらないと思っていた価値観に
彼らはすっと浸み込んできた
人の心の隙間を満たしてしまう
隙間・・・空いてたんだな・・・
気づかぬ内に彼らの虜にさせられていた
キーンが全英1位を取った頃
自分はキーンを聴かずにアンチだった
なぜなら、理由は単純明快
ギターレスバンドだから
ギターに青春を捧げ、ギターを愛してきた自分にとっては、たまらなく不愉快だった
確か、ちゃんとキーンの楽曲を聴いたのは、暫く経過した時だったと思う
キーンが人気を博し始めた2000年代は、
オルタナティブ(取って代わる)という言葉が薄れて聞こえるほど
ロックは最期をあがくことも出来ない程、緩やかに力尽きていったと思う
あの頃は、もうロックは出し尽くされ過ぎていて
色んな可能性を模索する中、デジタル音楽の波にも重なって
足し算の音楽だった
今、思えばあそこまで「Keane」が受け入れられたのは、
そんな時代に対するアンチテーゼだったのかもしれない
ホント出しゃばらない
リズムを打つドラムは、単体で聞くなら音の軽さを感じるのだろうが
透き通ったメロディーを際立たせる役割を担っている
キーボードも余計な遊びなどは全くなく、シンプルでいて精錬されたイメージを持たしてくれる
ボーカルはどこまでも透き通っていて情緒的だ
唯一無二、いや、真似たくても真似できない頂にいるとさえ感じさせる
そもそも、シンプルになればシンプルになるほど、ごまかしが効かない
だからなのか、ダイレクトに感情に訴えかけてくる
そもそもBedshapedとは何なのだろう
英語に明るくないので、よくは分からないのだが、
bed=ベッド、shaped=形
直訳すればベッドの形
なんだそれは
さっぱりだ
曲の雰囲気とMV、前後の歌詞から
悲しめの曲なのかなと思うけど
まあ、詳しくは分からない
bedshapedの印象としては、悲しそうな印象はあるものの
暗さというのは、あまり感じない
どこまでいっても爽やかで
悲しみの中にも、希望があるような感じにも伝わってくる
まあ、気になる方は是非聴いてください
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